2026年Japan Award受賞者決定、20回目の節目で農林水産省が表彰式開催

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要点

  • 農林水産省は2026年(第20回)「若手外国人農林水産研究者表彰(Japan Award)」の受賞者3名を決定し、令和8年11月26日に秋葉原コンベンションホールで表彰式を開催する。
  • 今年は制度開始から20回目の節目にあたり、記念ロゴの作成や過去受賞者2名による記念講演など周年企画が実施される。
  • 表彰式・講演は一般参加可能で、同日午後には関連イベントとしてJIRCAS国際シンポジウム2026も開催される。

何が決まった・起きたか(事実)

農林水産省は、開発途上地域の農林水産分野で優れた研究功績をあげた40歳未満の若手外国人研究者を対象とする「若手外国人農林水産研究者表彰(Japan Award)」について、2026年(第20回)の受賞者を決定したと発表しました。

受賞者は以下の3名です。

受賞者名

国籍・所属

業績概要

Sourou Angelot Paterne AGRE(38歳・男性)

ベナン/国際熱帯農業研究所

育種・ゲノミクス・イノベーション統合によるアフリカのヤムイモ生産変革

Bappa DAS(36歳・男性)

インド/インド農業研究評議会 国立土壌調査・土地利用計画局

リモートセンシングとAIを用いた持続可能な天然資源管理・気候スマート農業の推進

Valentina Rocio CORDOVA-ALARCON(34歳・女性)

チリ/チリ大学

CRISPR-Cas・DETECTR統合システムによるチリ産魚粉の魚種同定・トレーサビリティ研究

受賞者には農林水産技術会議会長賞の表彰状と、5千米ドルの奨励金(甕・JIRCAS賞)が贈られます。本表彰は、甕滋元農林水産技術会議会長の寄付金と、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の協賛事業により運営されています。

日程一覧

項目

日時

表彰式・受賞者講演・記念講演

令和8年11月26日(木曜日)9時00分受付、表彰式9時30分〜10時25分、講演10時40分〜11時45分

参加申込締切(表彰式・講演)

令和8年11月24日(火曜日)17時00分

JIRCAS国際シンポジウム2026

令和8年11月26日(木曜日)13時30分〜(同会場)

シンポジウム参加申込締切

令和8年11月24日(火曜日)17時00分

会場は秋葉原コンベンションホール(東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル4階)です。

背景と経緯

本表彰は、開発途上地域の農林水産業及び関連産業の研究開発に貢献する若手外国人研究者の意欲向上を目的に、毎年最大3名を対象として実施されています。2026年は制度開始から数えて20回目の節目にあたり、これを記念して日本語版・英語版の表彰ロゴと20周年記念ロゴが新たに作成されました。また、過去の受賞者であるLee Hong TNAH氏(マレーシア森林研究所、第7回2013年受賞)とViengsakoun NAPASIRTH氏(ラオス国立大学、第9回2015年受賞)が招かれ、受賞後の研究発展や社会実装の取り組みについて記念講演を行う予定です。

影響を受ける主体

  • 開発途上地域の若手研究者:本表彰は国際的な研究ネットワーク形成や知名度向上の機会となり、今後の研究資金獲得や国際共同研究の足がかりになりうるとみられます。
  • アグリテック関連企業・農業ベンチャー:ゲノミクス、リモートセンシング、AI、CRISPR-Cas技術など、受賞研究で用いられている技術領域は、国内のアグリテック事業者が注目する分野と重なっており、研究動向の把握が技術連携や協業先探索の参考材料になり得ます。
  • JA・農業関連団体:直接の制度対象ではありませんが、国際的な研究動向やトレーサビリティ技術の展開状況を把握する機会として、情報収集の対象になり得ます。
  • 研究機関・大学:JIRCASをはじめとする国際農林水産業研究の枠組みに関心を持つ機関にとっては、国際シンポジウムとの同時開催も含め、ネットワーキングの機会となります。

経営・投資判断への示唆(考察)

以下は本リリースの内容を踏まえた考察であり、公式見解ではありません。

  • 受賞研究に見られるリモートセンシング×AI、CRISPR-Cas・DETECTRを用いたトレーサビリティ技術は、国内でも食品流通の真正性確保やスマート農業分野での応用が進んでいる領域と重なります。これらの技術動向を把握しておくことは、関連分野に投資・事業展開を検討する企業にとって参考情報になるとみられます。
  • 本制度自体は資金提供や事業補助を目的とするものではなく、あくまで研究功績への表彰制度である点に留意が必要です。農業ベンチャーが直接的な補助金や共同研究予算を得られる制度ではありません。
  • 一般参加可能な表彰式・講演及び同日開催のJIRCAS国際シンポジウムは、国際的な農業研究動向や途上国での技術実装事例を把握する機会として、情報収集目的での参加が考えられます。

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今後のスケジュールと確認先

参加を希望する場合は、指定の申込フォーム(インターネット申込のみ、電話不可)から、氏名(日本語・英語表記)、所属、連絡先、出席希望の旨を記載して申し込む必要があります。申込締切は令和8年11月24日(火曜日)17時00分です。報道関係者の取材申込も同じ窓口で受け付けています。

問合せ先:農林水産技術会議事務局国際研究官室(総括班) 代表:03-3502-8111(内線5900)、ダイヤルイン:03-3502-7467

まとめ

2026年(第20回)Japan Awardは、ベナン・インド・チリの若手研究者3名が受賞し、制度開始20周年を記念した講演や記念ロゴ作成などの企画とあわせて令和8年11月26日に表彰式が開催されます。受賞研究にはゲノミクス、リモートセンシング、CRISPR-Cas技術など、国内のアグリテック分野とも接点のある技術領域が含まれており、関連事業者にとっては技術動向把握の一助となりうる情報です。ただし本制度は資金助成を目的とするものではなく、あくまで研究功績への表彰である点を踏まえて情報収集することが重要です。

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現場で使える!専門用語ミニ辞書

Japan Award(ジャパン・アワード)
正式名称「若手外国人農林水産研究者表彰」。開発途上地域の農林水産分野で功績をあげた40歳未満の外国人研究者を毎年表彰する農林水産省の制度。
JIRCAS(ジルカス・国際農林水産業研究センター)
開発途上地域の農林水産業に関する研究を行う国立研究開発法人。本表彰の協賛事業も担う、国際農業研究の中核機関のひとつ。
ゲノミクス(genomics)
生物の全遺伝情報(ゲノム)を網羅的に解析する研究分野。品種改良のスピードや精度を高める技術として農業分野でも活用される。
リモートセンシング(remote sensing)
人工衛星やドローンなどで対象物に触れずに情報を取得する技術。作物の生育状況や土壌状態を広範囲で把握する際に使われる。
気候スマート農業(climate-smart agriculture)
気候変動への適応と緩和を両立しながら生産性向上を目指す農業アプローチ。データ活用型の栽培管理などが含まれる。
トレーサビリティ(traceability)
食品や原材料の生産・流通履歴を追跡できる状態・仕組みのこと。産地偽装防止や品質保証の基盤となる指標。
CRISPR-Cas(クリスパー・キャス)
特定のDNA配列を狙って切断・編集できる技術。本件では遺伝子編集ではなく、特定の魚種を識別する検出技術として応用されている。
DETECTR
CRISPR技術を応用した核酸検出システムの一種。特定の遺伝子配列の有無を迅速に判定する手法で、本件では魚種の真正性確認に用いられている。

参考

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